2 nights · 3 days

山形 二泊三日

山寺・銀山温泉・蔵王という三本柱を軸に、移動でダラダラしないよう詰めた行程。北から南へ一方向に流すので、同じ道を戻る無駄がありません。

レンタカー前提 時期は秋(9〜10月)想定 起点・終点は山形駅 宿は銀山温泉蔵王温泉

三日間の骨格

北(尾花沢)から南(蔵王)へ下る一方通行。折り返しがないぶん、同じ日数で立ち寄りを増やせます。

DAY 1

石段と、ガス灯

山寺の1015段を登り、天童で将棋の街を覗いて、日が落ちる頃に銀山温泉へ。

泊 — 銀山温泉
DAY 2

そばと、火口湖

朝の無人の銀山を歩き、大石田で板そば。上山を経て蔵王の御釜へ上がる、この旅の最長距離。

泊 — 蔵王温泉
DAY 3

朝湯と、大正建築

強酸性の朝湯からロープウェイで山頂へ。午後は山形市内をまとめて回って帰路。

16時台の新幹線

DAY 1

山寺 → 天童 → 銀山温泉

走行 約110km / 運転 約2時間。歩く量がいちばん多い日なので、靴だけは妥協しないこと。

  1. 9:00

    山形駅着、レンタカー受け取り

    東京からなら山形新幹線つばさで約2時間45分。6時台発に乗れればこの時間に着きます。

  2. 25分

    山形駅 → 山寺

  3. 9:40

    宝珠山 立石寺(山寺)主役

    「閑さや岩にしみ入る蝉の声」の舞台。根本中堂から奥之院まで石段1015段、途中の五大堂からの眺めがこの旅で一番の絶景です。午前は光の向きがよく、写真も撮りやすい時間帯。

    往復 約2時間 ・ 入山受付はおおむね 8:00〜16:00(季節変動あり)

  4. 11:50

    門前で昼食 — 板そばと玉こんにゃく

    下山してそのまま門前の蕎麦屋へ。太打ちの田舎そばを木の板に盛る「板そば」が山形の定番。串の玉こんにゃくは登る前の腹ごしらえに回しても可。

    約1時間

  5. 35分

    山寺 → 天童

  6. 13:30

    天童 — 将棋駒の街

    全国の将棋駒の大半を作る町。天童市将棋資料館で駒作りの工程を見て、駒の絵付け体験ができる工房も。将棋に関心がなければ、出羽桜美術館か広重美術館に振り替えを。

    滞在 約1時間 ・ 資料館は水曜休が基本

  7. 55分

    天童 → 銀山温泉(東北中央道・国道13号経由)

  8. 15:45

    銀山温泉 着・チェックイン主役

    川の両岸に大正〜昭和初期の木造多層旅館が向かい合う、日本でここだけの街並み。着いたらまず宿の風呂に入り、明るいうちに川沿いと白銀の滝、坑道跡の遊歩道を一周。

    街並みは端から端まで徒歩10分ほど

  9. 18:30

    夕食のあと、ガス灯の夜散歩この日のハイライト

    日が落ちてガス灯が灯ると、街の表情が完全に変わります。実質的に宿泊者だけの時間帯なので、ここは絶対に外に出ること。三脚がなくても、手すりにカメラを載せれば十分撮れます。

泊 — 銀山温泉

DAY 2

銀山朝散歩 → 大石田 → 上山 → 御釜 → 蔵王温泉

走行 約130km / 運転 約3時間。移動は多いけれど、ひたすら南へ下るだけ。御釜を午後の光で見る組み立てです。

  1. 6:30

    朝の銀山温泉狙い目

    日帰り客が入ってくる前の、人がほとんどいない時間。同じ街並みでも昨夜とはまったく別物に見えます。共同浴場や足湯も朝から開いているところが多い。

    散策+朝湯 で 約1時間半

  2. 30分

    銀山温泉 → 大石田

  3. 10:00

    最上川のほとりで一服

    大石田はかつて最上川舟運で栄えた河港の町。川べりで名物の団子を食べて、蕎麦屋の開店を待つくらいのつもりで。

    約40分

  4. 11:00

    大石田そば街道で板そば主役

    県内でも屈指のそば処が集まる一帯。開店直後を外すと待ち時間が長くなる店が多いので、11時着がちょうどいい。

    約1時間 ・ 昼のみ営業/売り切れ仕舞いの店あり

  5. 60分

    大石田 → かみのやま(東北中央道)

  6. 13:15

    かみのやま — 上山城と武家屋敷

    羽州街道の宿場町であり城下町。上山城の展望室から蔵王連峰と山形盆地が一望でき、これから上がる山の全体像がつかめます。城下には武家屋敷が四軒残り、通りには足湯も点在。

    約1時間 ・ 城は月曜休が基本

  7. 50分

    かみのやま → 蔵王エコーライン → 蔵王ハイライン(有料道路)

  8. 15:15

    蔵王・御釜主役

    五色沼とも呼ばれる火口湖。天候と光でエメラルドから濃紺まで色が変わります。駐車場から展望台まで徒歩5分ほどなので登山装備は不要。ただし標高1600m、山形市内より10℃前後低いので上着は必須。

    滞在 約45分 ・ エコーライン/ハイラインは 11月上旬〜4月下旬 冬季閉鎖

  9. 50分

    御釜 → 蔵王温泉(エコーラインを下って西へ回り込む)

  10. 16:55

    蔵王温泉 チェックイン、そして湯めぐり

    pH1台という日本有数の強酸性硫黄泉。川沿いに浴槽が階段状に並ぶ大露天風呂が名物ですが、これは雪のない季節限定。宿の湯とあわせて二回入るくらいがちょうどいい。

    大露天風呂はおおむね 4月下旬〜11月上旬 の営業

  11. 19:00

    夕食 — ジンギスカン

    蔵王はジンギスカン発祥を名乗る土地のひとつ。宿の食事を付けない場合は、温泉街の店で。

泊 — 蔵王温泉

DAY 3

蔵王ロープウェイ → 山形市内 → 帰路

走行 約45km / 運転 約1時間。午後は市内を歩きだけで回せるので、締めとしては軽め。

  1. 6:00

    朝湯

    大露天風呂は早朝から開いています。強い酸性なので長湯はせず、上がったら真水で流すのが地元流。

  2. 8:30

    蔵王ロープウェイで地蔵山頂へ主役

    山麓線・山頂線を乗り継いで標高1661mまで。秋は眼下が一面の紅葉、冬なら樹氷原になる場所です。山頂の蔵王地蔵尊まで歩いて往復10分ほど。始発直後は雲海が残っていることも。

    往復+山頂散策 で 約1時間半 ・ 強風時は運休あり

  3. 40分

    蔵王温泉 → 山形市内

  4. 11:15

    文翔館(旧県庁舎・県会議事堂)

    大正5年築のイギリス・ルネサンス様式。復原された貴賓室や中央階段を無料で見学でき、街なかの見どころとしては満足度が高い。市内観光はここが本命。

    約45分 ・ 入館無料/第1・第3月曜休が基本

  5. 12:15

    昼食 — 冷しラーメン、または米沢牛

    スープごと冷えた「冷しラーメン」は山形市発祥のご当地麺。がっつり行くなら市内の米沢牛の店へ。秋なら芋煮を出す店も。

    約1時間

  6. 13:30

    霞城公園(山形城跡)

    復元された二ノ丸東大手門と本丸一文字門、最上義光の騎馬像。園内の最上義光歴史館で山形の戦国期をさらっと押さえられます。文翔館から車で10分、山形駅からも歩ける距離。

    約1時間

  7. 14:45

    山形駅周辺でお土産

    乃し梅、だし(夏野菜の刻み和え)、玉こんにゃく、さくらんぼの加工品、地酒なら出羽桜や楯野川あたり。駅ビルでまとめて揃います。

  8. 15:45

    レンタカー返却 → 16時台の新幹線

    給油してから返却で30分見ておけば安全。東京着は19時台になります。


組む前に潰しておくこと

この行程が崩れるとしたら、たいていこの5つのどれかです。


電車+バスで行く場合

公共交通だけだと、この密度は出せません。何を捨てるかの判断がいります。


食べておきたいもの

この行程の中で、無理なく食べられるものだけ。

板そば

太打ちの田舎そばを板に盛る。大石田・天童・山寺のいずれでも。

玉こんにゃく

醤油で煮た球状のこんにゃく。山寺の門前が本場。

冷しラーメン

スープまで冷たい山形市発祥の一杯。3日目の昼に。

芋煮

里芋・牛肉・醤油の内陸風。9〜10月だけの味。

米沢牛

米沢まで行かなくても山形市内で食べられます。

鳥中華

そば屋が出す和風の中華そば。天童が発祥。

ジンギスカン

蔵王温泉の夜に。発祥を名乗る土地のひとつ。

だし / 乃し梅

土産の定番。だしは夏野菜を刻んで漬けたもの。


差し替えるなら

削って余裕を作るなら、2日目のかみのやま、1日目の天童、3日目の霞城公園の順。この3つは外しても旅の骨格は崩れません。

  • 米沢を入れたい — 3日目の午後を米沢に振り替え、上杉神社と米沢牛のあと、車を米沢駅で返して新幹線に乗る手も。山形市内観光は捨てることになります。
  • 庄内(羽黒山・酒田)を入れたい — 内陸から片道2時間超。2泊3日だと蔵王か銀山のどちらかを丸ごと諦める必要があり、おすすめしません。
  • 最上川舟下り — 2日目の午前に入れられますが、大石田のそばとかみのやまは落ちます。