2 nights · 3 days
山寺・銀山温泉・蔵王という三本柱を軸に、移動でダラダラしないよう詰めた行程。北から南へ一方向に流すので、同じ道を戻る無駄がありません。
北(尾花沢)から南(蔵王)へ下る一方通行。折り返しがないぶん、同じ日数で立ち寄りを増やせます。
山寺の1015段を登り、天童で将棋の街を覗いて、日が落ちる頃に銀山温泉へ。
泊 — 銀山温泉朝の無人の銀山を歩き、大石田で板そば。上山を経て蔵王の御釜へ上がる、この旅の最長距離。
泊 — 蔵王温泉強酸性の朝湯からロープウェイで山頂へ。午後は山形市内をまとめて回って帰路。
16時台の新幹線走行 約110km / 運転 約2時間。歩く量がいちばん多い日なので、靴だけは妥協しないこと。
東京からなら山形新幹線つばさで約2時間45分。6時台発に乗れればこの時間に着きます。
「閑さや岩にしみ入る蝉の声」の舞台。根本中堂から奥之院まで石段1015段、途中の五大堂からの眺めがこの旅で一番の絶景です。午前は光の向きがよく、写真も撮りやすい時間帯。
下山してそのまま門前の蕎麦屋へ。太打ちの田舎そばを木の板に盛る「板そば」が山形の定番。串の玉こんにゃくは登る前の腹ごしらえに回しても可。
全国の将棋駒の大半を作る町。天童市将棋資料館で駒作りの工程を見て、駒の絵付け体験ができる工房も。将棋に関心がなければ、出羽桜美術館か広重美術館に振り替えを。
川の両岸に大正〜昭和初期の木造多層旅館が向かい合う、日本でここだけの街並み。着いたらまず宿の風呂に入り、明るいうちに川沿いと白銀の滝、坑道跡の遊歩道を一周。
日が落ちてガス灯が灯ると、街の表情が完全に変わります。実質的に宿泊者だけの時間帯なので、ここは絶対に外に出ること。三脚がなくても、手すりにカメラを載せれば十分撮れます。
走行 約130km / 運転 約3時間。移動は多いけれど、ひたすら南へ下るだけ。御釜を午後の光で見る組み立てです。
日帰り客が入ってくる前の、人がほとんどいない時間。同じ街並みでも昨夜とはまったく別物に見えます。共同浴場や足湯も朝から開いているところが多い。
大石田はかつて最上川舟運で栄えた河港の町。川べりで名物の団子を食べて、蕎麦屋の開店を待つくらいのつもりで。
県内でも屈指のそば処が集まる一帯。開店直後を外すと待ち時間が長くなる店が多いので、11時着がちょうどいい。
羽州街道の宿場町であり城下町。上山城の展望室から蔵王連峰と山形盆地が一望でき、これから上がる山の全体像がつかめます。城下には武家屋敷が四軒残り、通りには足湯も点在。
五色沼とも呼ばれる火口湖。天候と光でエメラルドから濃紺まで色が変わります。駐車場から展望台まで徒歩5分ほどなので登山装備は不要。ただし標高1600m、山形市内より10℃前後低いので上着は必須。
pH1台という日本有数の強酸性硫黄泉。川沿いに浴槽が階段状に並ぶ大露天風呂が名物ですが、これは雪のない季節限定。宿の湯とあわせて二回入るくらいがちょうどいい。
蔵王はジンギスカン発祥を名乗る土地のひとつ。宿の食事を付けない場合は、温泉街の店で。
走行 約45km / 運転 約1時間。午後は市内を歩きだけで回せるので、締めとしては軽め。
大露天風呂は早朝から開いています。強い酸性なので長湯はせず、上がったら真水で流すのが地元流。
山麓線・山頂線を乗り継いで標高1661mまで。秋は眼下が一面の紅葉、冬なら樹氷原になる場所です。山頂の蔵王地蔵尊まで歩いて往復10分ほど。始発直後は雲海が残っていることも。
大正5年築のイギリス・ルネサンス様式。復原された貴賓室や中央階段を無料で見学でき、街なかの見どころとしては満足度が高い。市内観光はここが本命。
スープごと冷えた「冷しラーメン」は山形市発祥のご当地麺。がっつり行くなら市内の米沢牛の店へ。秋なら芋煮を出す店も。
復元された二ノ丸東大手門と本丸一文字門、最上義光の騎馬像。園内の最上義光歴史館で山形の戦国期をさらっと押さえられます。文翔館から車で10分、山形駅からも歩ける距離。
乃し梅、だし(夏野菜の刻み和え)、玉こんにゃく、さくらんぼの加工品、地酒なら出羽桜や楯野川あたり。駅ビルでまとめて揃います。
給油してから返却で30分見ておけば安全。東京着は19時台になります。
この行程が崩れるとしたら、たいていこの5つのどれかです。
銀山温泉の宿は早い者勝ち。旅館が十数軒しかなく、土曜と紅葉期は数か月前に埋まります。日程が決まったら真っ先にここを押さえて、ほかをそれに合わせるのが正解。
銀山温泉は日中のマイカー乗り入れが規制されます。手前の共同駐車場に停めて送迎バスに乗り換える形。宿泊者の扱いは宿ごとに違うので、予約時に「車で行く」と伝えて確認を。
御釜は冬に行けません。蔵王エコーライン・ハイラインは11月上旬〜4月下旬が閉鎖。大露天風呂も雪の季節は休み。冬に行くなら御釜と大露天風呂を諦め、そのぶん樹氷ライトアップを入れる別の組み方になります。
1日目の山寺で脚を使い切らないこと。1015段は往路より復路がきます。ここで消耗すると2日目以降の密度が落ちるので、登りのペースは抑えめに。
営業時間・定休日・ロープウェイの運行状況・道路の通行止めは出発直前に公式サイトで再確認を。ここに書いた時刻はあくまで組み立ての目安です。
公共交通だけだと、この密度は出せません。何を捨てるかの判断がいります。
JR仙山線で山形駅から約20分、駅から参道まで徒歩5分。むしろ車より楽なくらい。ここは問題なし。
大石田駅からバスで約40分。1日数本しかないので、時刻表に行程を合わせる必要があります。宿の送迎がある場合も多いので予約時に確認を。
山形駅前のバスターミナルから約40分、おおむね毎時1本。ここも問題なし。
ここが最大の壁。蔵王温泉のロープウェイでは御釜には行けません。山頂へのバスは季節・曜日限定の運行です。現実的には御釜を諦めてロープウェイに振り替え、浮いた時間をかみのやまや山形市内に回すのが無難。
2泊3日で銀山と蔵王の両方に泊まるなら、レンタカーのほうが確実に濃くなります。電車で行くなら拠点をひとつに絞る(銀山2泊、または蔵王2泊)ほうが満足度は高い。
この行程の中で、無理なく食べられるものだけ。
太打ちの田舎そばを板に盛る。大石田・天童・山寺のいずれでも。
醤油で煮た球状のこんにゃく。山寺の門前が本場。
スープまで冷たい山形市発祥の一杯。3日目の昼に。
里芋・牛肉・醤油の内陸風。9〜10月だけの味。
米沢まで行かなくても山形市内で食べられます。
そば屋が出す和風の中華そば。天童が発祥。
蔵王温泉の夜に。発祥を名乗る土地のひとつ。
土産の定番。だしは夏野菜を刻んで漬けたもの。
削って余裕を作るなら、2日目のかみのやま、1日目の天童、3日目の霞城公園の順。この3つは外しても旅の骨格は崩れません。